2016年1月22日金曜日

臨床栄養学実習Ⅱ



◆ 臨床栄養学実習Ⅱ

食物栄養学科2年生を対象とした「臨床栄養学実習Ⅱ」についてお届けいたします。

この実習は、栄養士として傷病者に応じて作成した料理の見た目や味などをイメージできるとともに、調理に際してどのような配慮が必要となるかを学習します。

傷病者へのエネルギーコントロール食、タンパク質コントロール食、脂質コントロール食、易消化食などの食事のみならず、乳児期・幼児期・思春期などのライフステージ別の食事にもその範囲を広げ、調理・試食します。
また、調理上の留意点や工夫を踏まえ、前期の「臨床栄養学実習Ⅰ」で学んだ献立作成の方法等を復習しながら、試食を通して治療食へのより深い興味を実感してもらい、食事療法の実際を学びます。


これまでの実習では、傷病者の食事摂取基準を理解し、それに即した献立を立てられるように、糖尿病食品交換表や腎臓病食品交換表の使い方や、ライフステージや病態に応じた食形態や使用可能食品、禁忌食品等を理解しました。

乳児期の調乳・離乳食、幼児期や思春期の栄養、脂質異常症や脂質制限のための脂質コントロール食、咀嚼・嚥下障害のためのソフト食、栄養アセスメントの実際、慢性腎臓病のためのたんぱく質コントロール食、消化器術後のための易消化食について、ライフステージや病態に応じた食事を調理し、試食を通して、味や量などを体感しました。


今回の実習では、糖尿病の方に向けた、エネルギーコントロール食バイキングを実施しました。
通常の実習ではどのグループも同じ献立を作りますが、今回はグループごとに学生が考えた、異なる主食・主菜・副菜・デザートメニューを1品ずつ計4種類作り、バイキング形式で好きなものを選んで試食しました。

こんなに品数の多い調理実習は滅多にないので、試食室にずらりと並べられた光景は本当にホテルのバイキングのよう!
どの小皿を選んでも、エネルギーは80kcal(副菜のみ40kcal)と、糖尿病患者さん向けに考えられたメニューとなっています。

エネルギーコントロール食と聞くと、ボリュームの少ない質素なものになると思いきや、見た目にも美しく、選ぶ楽しさや満足感を得られる食事ができたのではないでしょうか。






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